不正交合 及び 歯根膿瘍


原因と予防

遺伝性のものもあるけれど、後天的なものの方が多いようです。
柔らかすぎるものや、堅すぎるものばかり与えていると起こりやすいと思われます。
草食動物には
牧草はかかせません。
奥歯の動きを損なわないように、そしてお腹の調子を安定させるためにも必要です。
種類はたくさんあります。好みのものを与えればいいと思いますが、できれば堅さに幅を持たせれば尚良いと思います

症状

まず、今まで食べていたのに、突然食べなくなります。それも食べたそうにしているのにもかかわらず・・
痛みで咀嚼が困難になっているためです。
舌に歯の先が当たっていて炎症を起こしているのが一番多いようですが、
これが逆に歯根が下顎に伸びてしまい炎症を起こし、膿瘍を形成したものが歯根膿瘍です
こうなれば、最悪抜歯ということになります。
よだれがあったり、柔らかいものでもイヤがる時は要注意です。

治療

軽い不正交合の場合は、原因となっている歯を削ります。
ただ、うさぎもモルモットも口が大きく開かないので、全身麻酔が必要になります。
(熟練した医師は麻酔なしでおこなわれることもあるようですが・・)
この麻酔だけでもかなりのハイリスクとなるので、できる頃に行うべきと思います。
歯根膿瘍となった場合は、もっとリスクは高くなります。眼球突出の状態があればこちらも摘出ということもありえます。時間もかかるし、うさぎ、モルモットにそれだけの体力があるかどうか。

ちなみに、我が家の初代うちゃはこの疾患で亡くしました。
食べなくなってその日のうちに病院へ行ったのですが、不正交合の処置を受け、その後も改善されず全く食べなくなって入院、。そして面会時に飼い主である私が眼球突出を発見し医者に言ってそこで初めてレントゲンを撮影、かなり進行した歯根膿瘍であることがわかりました。当然体力も落ちており、全身麻酔も1週間のうち2回もかければ手術に耐えられるはずがありません。そして死亡。悔しかったです。もっと言えばよかった、勉強すれば良かったと。あれから3年半、いまだに後悔しています。

その後

無事処置も終わり、麻酔も覚めたら帰宅です。
本人の食べられそうな物、特に嗜好性の高いものを用意しておくといいようです。
食べないときは強制給餌が必要です。